そこに見えたモノ

通勤は地下鉄を利用している。
地下鉄だと季節感に疎く、桜が咲いていることにも気づかない時もある。
電車は好きだけど、地下鉄は閉塞感があって窮屈だ。
同じ電車。同じルート。3年くらい使っているのに、最近発見したことがある。
それは終点間際。地下から地上に昇る一瞬だ。
行きも帰りも混雑した車内。地下鉄だし窓の外を見ることもなく、本や睡眠を貪る。だからここからみえるなんて思いもしなかった。
最初に見つけたのは本当に偶然。わたしの前に立っていた人が足下に落ちたモノを拾っていたので私も気を取られて前を向いた。人と人の間。一瞬だけ見えた。

東京タワー

本当に一瞬。ミニチュア模型のようなタワーが幻の様に浮かび上がる。
おもちゃみたいで少し笑ってしまう。
昨日の帰りに東京タワーを見逃すまいとして、終点間際外に目を凝らす。
しかし見えなかった。見落とした訳じゃない。既に東京タワーは消灯していたのだ

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このブログ記事について

このページは、cforceが2006年12月13日 09:00に書いたブログ記事です。

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