いねむり

私の今年の読書は
鬼平犯科帳が大半を占めておりましたが
このままじゃ鬼平しか読まない年になってしまうと怯えて
一旦休憩することにしました。

その判断のおかげで読めたのが
『いねむり先生』伊集院静・著

これは、ハードカバーで出版されていたときから
気になっていたので
文庫版を発見して、喜んで購入しました。

著者の先生に対する愛情が溢れた
とても素晴らしい作品でした。

過去にとらわれる感覚と、未来へ動き出す力
退廃的な生活の中にある愛情と健全さ。
ないまぜ感がリアルでスゴく引き込まれました。

違う国の話のように遠くに感じる時もあるのに
たまに自分に向けて発せられたかの様に
近くに感じられる言葉があったり
涙なしには読めないお話でした。

ただ、ギャンブルの描写が多く
専門用語に詳しくなってしまいました。

30代独身女性が
ギャンブル用語に詳しいなんて
プラスはひとつもありません。

徐々に忘れていきたい気持ちと
この作品のことはずっと忘れないでいたいという気持ちが
拮抗しています。

ジルでした。

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このページは、cmemberが2014年4月11日 08:43に書いたブログ記事です。

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