東京マラソン2018

text by 赤様

「市民ランナーを含め、
全てのランナーをリスペクトしている」
先日の福岡国際マラソンに出場した大迫傑選手が、
こんな発言をしていた。

憧れの選手がこんな発言をすると、
市民ランナーの誰もが嬉しいと感じるはずだ。

走ることは、
昔取った杵柄は通用しない。

一部のスポーツは、
若いときに身につけた術で、
習慣がなくなった後でも楽しめる場合がある。

ゴルフ(ファンには失礼かもしれないが)のように、
1年に1度の「年いちゴルファー」なんて、
世間にはいくらでもいる。

しかし、走ることはそうはいかない。
もう何ヶ月か経てば呼吸器官も脚力も落ちてくる。
年いちランナーなんて、まず考えられない。
だから習慣が大事。
最近、切にそう感じる。

僕も以前、陸上競技をやっていて、
今もそれなりには走っている。

でも、今まで運動をあまりやってこなかったけど
今では走る習慣が身についているという人に、
僕がかなわないことが多々ある。

彼らは、スタートラインに立つまでに、
好きな食べ物を我慢し、
練習の時間をやり繰りし、
相応の準備をしているのだ。

大迫選手の「全てのランナーをリスペクト」というのは、
そんな背景を理解してのことなのだ。

何かを楽しむには準備がいる。
彼らはその準備をしてスタートラインに立つ。
力量なんて関係ない。
自分自身に精一杯やる。
だからリスペクトに値するし、
だから彼らはカッコいいのだ。

そして、
その価値を理解して集う大会なのだから、
それはもう楽しいに決まってるでしょ!

そんな彼らを見かけたら、
一声かけていただければありがたい。
「ファイト!」と、その一声で、
彼らは何百メートルも余計に走れるのだから(笑)


カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja
白黒写真カラー化サービス Coloriko - カラリコ -

このブログ記事について

このページは、cmemberが2018年2月23日 09:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「【集中連載・第3回(全4回)】本気のイタズラ」です。

次のブログ記事は「都会のオアシス。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。